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ボン教の歴史と教え

心をとらえるア字カード

ゾクチェン 

 精神性を探求する生活にしても、心の完成を追い求める特別な実践方法がある。最も高度だとされるのはゾクチェンの実践だ。

 

 

 

 ゾクチェンには四つの伝統と瞑想方法があり、まとめてア・ゾク・ニェンギュと呼ばれる。『アティ』とは”アの教え”という意味で、ダムパ・メゥ・ゴンジャ・リトゥ・チェンポ(1038-1096)が11世紀に発見した。

 

 

 

 『ゾクチェン』はテルトン・ジョトン・ングゥードッブが1088年に発見した教えだ。『ニェンギュ』(正式名『シャンシュン・ニェンギュ』)は”シャンシュンの口頭伝授”という意味だ。

 

 

 

 『イェティ・ターセル』はトンパ・シェンラッブに由来する教えだが、インドを経由し、サンスクリット語からシャンシュン語へと翻訳された。

 

 

 

 『シャンシュン・ニェンギュ』は最古で最重要なボン教ゾクチェンの教えと瞑想法だ。他の三つの教えが再発見された埋蔵経典であるのに対し、『シャンシュン・ニェンギュ』は口頭伝授の教えで、系譜に属す成就者により途切れることなく伝承された。

 

 

 

 この『シャンシュン・ニェンギュ』の教えは、8世紀の成就者ゲルプン・ナンゼル・ルーポの手ではじめて文字に置き換えられた。あらゆる教えの成就者を一身に融合しているとしてボン教徒が敬愛するタピリツァの一番弟子だった。

 

 

 

(シェンテンHPより)

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