密教行者 | mysite

ボン教の歴史と教え

密教行者

　ボン教には密教行者（ンガッグパ）の伝統があることも、とりわけ知られている。髪を切らず伸ばしたままにしているから、見分けがつく。彼らは俗人の修行者だが、帰依の戒を授かった優婆塞または密教行者の優婆塞だ。主に密教の実践をする。

　密教行者の家系があり、その家系には特別な密教の本尊（イダム）の実践が伝えられている。しかし誰でも密教行者になり、それに必要な戒を授かることが許されている。

　密教行者は結婚し、子供を作り、世俗の中で働くが、長い時間隠遁修行して過ごさなければならない。村人からの要請があれば、儀礼を執り行う。

　密教行者はさまざまな数多くの儀礼を執り行うことが出来る。出産、結婚、葬式、占いの儀礼や、幽霊または自然の精霊をなだめる儀礼が特に知られている。

　一般的に家族と一緒に村に住むが、多数の密教行者は僧院のようなボン教密教行者集団に集う。

（シェンテンHPより）