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ボン教の歴史と教え

本尊イェシェー・ワルモ

ボン教の神々

 ボン教には実に数多くの神々が集う。ボン教経典に属すどの密教儀礼にも、ひと揃いの尊格とそれぞれの観想方法と拝礼方法が備わる。これらの尊格群は三種に分類される。すなわち静寂尊(ジワ)、憤怒尊(トウォ)、強暴尊(ブルバ)だ。またボン教の宇宙論には、光の神々と闇の神々についても記述されている。(注6)

 

 

 

 最上位の尊格はボンク(法身)・クンツ・サンポ、ゾクー(報身)・シェンラ・ウーカル、現在の劫に教師として現れたトゥルク(応身)・トンパ・シェンラッブだ。女性の尊格で最重要なのはジャムマ(慈愛深い仏母)、別名サティ・エルザン。他にも千仏や三世仏の尊格群もいる。

 

 

 

 仏語を守る護法神の中で最重要なのがスィピィ・ギャルモ(存在の女王)で、ボン教の教えを守る女性の護法神だ。ミドゥまたはミドゥ・ジャムパ・タッゴはメンリ僧院を守る男性の護法神。そしてツァン・グゥ・フルパだ。

 

 

 

 神々の最も一般的な分け方は世俗を越えた神々と、世俗に留まる阿修

羅と下級神。下級神に属すのは山神、土地神、悪鬼、女悪鬼や他の精神体だ。

(シェンテンのHPより)

 

 

 

素晴らしい色彩で再現された仏画と仏像でボン教図像学のあらましを知るためには、Per Kvaerne著『Bön Religion of Tibet』(Serindia出版 London 1995年)を参照。

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